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『LPICレベル1 スピードマスター問題集 Version4.0対応』

   

先日紹介した あずき本に続き、
LPICレベル1関連本の紹介の2冊目です。
LPIC1 スピードマスター問題集 Ver.4.0 表紙

『LPICレベル1 スピードマスター問題集 Version4.0対応』
( 山本 道子 ・ 大竹 龍史 共著、 翔泳社 )
人によっては「白本」と呼んでいる本です。
#私個人は「スマ問」と呼んでいますが、あまり一般的な呼称ではないと思います。
(2018/11/4追記:「スピマス」と呼ぶ人も相当数いらっしゃるようです。)

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電子書籍のもあります。

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以下、個人的見解です。

【長所】
● 第1部の末尾に101試験の模試、第2部の末尾に102試験の模試が
 収録されています。これらの模試の本試験再現度が異様に高いです。

 これらの模試とそっくり同じ問題が本試験でも何問か出ていました。
 少なくとも私が合格した回は。
 似ている問題とか、同じことを聞かれた、とかいう話ではなく、
 たぶん一字一句同じなのではないだろうか、という水準です。
 何らかの事情でLPICの問題が漏洩しているんじゃないか、
 と私は下衆の勘繰りをしています。
 ちょっと前にマスコミを騒がせた(新)司法試験の憲法の
 A柳先生も真っ青、という状況です。

【短所】
● 問題の解説が今いち、です。
 特に、選択式の問題で誤りの肢についての解説が書いてないことが多いです。
 「A.~というコマンドは存在しません。」とか
 「B.~というコマンドは、・・・をするコマンドです。」とか
 さらっとで良いから書いてほしいです。
 第1部 問題1-30(32~33頁)の解説とかは誤りの選択肢についての
 言及もあって○なのですが、そういう問題は少ないです。
 その一方で、設問で問われている事項と関係があるけれども、
 問われている事項そのものではない事柄を延々と説明している場合もあります。
 で、その解説がわかりやすいかというと、ちょっとね、という感じです。

● これは、特に第1部(101試験)について言えるのですが、
 項目ごとの配列が独特です。
 LPICレベル1対策の大抵の本は、
 先日紹介した 『Linux教科書 LPICレベル1』(あずき本)も含めて、
 エルピーアイジャパンのサイトの出題範囲表
 掲載されている順序に従って、各項目を配列しています。
 最初が「主題101:システムアーキテクチャ」で、
 その後に「主題102:Linuxのインストールとパッケージ管理」と
 いった感じです。
 しかし、このスピードマスター問題集では、
 最初が「1章 基本コマンドとファイルの操作」
 その次に「2章 正規表現とviエディタ」です。
 どちらも出題範囲表でいうと
 「主題103:GNUとUnixのコマンド」にあたります。
 ちなみに「主題101:システムアーキテクチャ」は
 スピードマスター問題集では8章にあります。

 従って、あずき本を読んで『スピードマスター問題集』の該当箇所を解く、
 みたいな使い方は困難です。
 どちらも同じ会社(翔泳社)から出ているのに、著者の所属団体の違い(注:)からか、
 項目ごとの配列の統一性は図られていません。
 
注:スピードマスター問題集の山本さん・大竹さんの所属団体は
  「有限会社ナレッジデザイン」で、
  あずき本の中島さんの所属団体は「リナックスアカデミー」とのことです。

ここまで欠点の方を丁寧に書きました。
ですが、模試の問題の再現性の高さだけでも入手しておいて損はない一冊です。

使い方としては、まず、小豆本
101か102か自分の受ける試験の部分を通読する(+問題を解く)。
それから、このスピードマスター問題集を解く。
解説は今いちなので全てを理解することにこだわらずにスピード重視でひとまわしする。
そして試験当日朝もしくは前日に、模試の問題を解いて解説に目をとおす。 

短期間でLPICレベル1を取得する必要に迫られたら、
個人的におすすめな学習法としてはそんな感じでしょうか。

(2018/11/4追記:書名には「LPIC」とありますが、
 LinuCについても、Level1対応 LPI-Japan認定教材です。)

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ちなみに、ISBN-13 コードは、
ISBN978-4-7981-4189-3 です。
書籍JANコードの下段(分類コードとか含む方)は、
1923055025004 です。

LPICレベル1 Linux技術者認定試験学習書 (Linux教科書) [ 中島能和 ]

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感想(1件)

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